北欧の神話 [本]

現在北欧の神話を読んでいる。オーディーン、ロキ、トールなど、一度は聞いたことがある神々の名前が出てくる神話。主としてヨーロッパ、ゲルマン民族を中心とした神話である。

世界の成り立ち、神々がどのように誕生したのかという所で、小人が誕生する記述がある。

氷の塊にムスペルヘイム(炎の国)から熱い風が吹きつけるうち、いつしかそれに命がやどりユミルという巨大な生き物が生まれた。ユミルが性質が悪いのでオーディン、ヴィリ、ヴェーの三人の神に倒されました。そのユミルの身体で大地、や太陽、月、あらゆるものを作りました。その間にユミルの身体が腐り、ウジのようにうごめく生き物が誕生、それが小人。小人には身体が黒く、ずる賢く、ウソつきな小人。白く光り輝き、美しく、気立てのよい、光の小人の2種類が誕生しました。とあります。

この時からすでに白人優位説、白人が一番素晴らしい人種だという思想が流れていると感じた。

神話というのは裏の取れていない歴史である。その神話を読めば、その民族がどのような民族であるかが分かる。もちろん、神話は作られている部分も多々あると思うが、そこに流れる民族の思想や考え方が、入りこんでいる事は事実である。

そう考えるとヨーロッパの民族は自分たちの民族が世界で一番と思い、肌の色が白ではない民族は、自分たちよりも劣るという、そうとう傲慢な思想の持ち主だった事が分かる。

民族学を学ぶ為に神話を読み始めたわけではないが、こんな読み方もあるのかと面白いなと思った。
タグ:神話
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

-|リハビリ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。